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DATE : 2025/05/04 (Sun)
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DATE : 2007/04/09 (Mon)
ドラえもんの最終回についての都市伝説
1990年代の終わりごろから『ドラえもんの最終回』と称するチェーンメールが出回り始めた。その中でも最も有名なのが「のび太植物人間説」と「ドラえもんの発明者はのび太」の2つである。


のび太植物人間説
1986年頃に一時期子供たちの間で流行した都市伝説であり、このチェーンメールの最終回はそれを少し改変したものである。内容は、「ある日、事故にあって植物状態になったのび太を、ドラえもんが天国へと連れて行く」というものや、「植物状態ののび太が見ていた夢」「実はのび太は心身障害者で、ドラえもんは彼による作り話(妄想・羨望といった派生型あり)」といったものである。ちなみに、「植物状態に陥った人物のうわ言がドラえもんのヒントになった。よってこのような最終回になった」という話を根拠にしたと推測されている。この最終回の噂はマスコミなどでも大きく採り上げられたため、原作者の藤子不二雄が正式に「流言飛語で根拠のないデマ」・「ドラえもんはそのような悲観的な終わり方にはしないつもりだ」とするコメントを発表する事態となった。
又、同じ植物状態説でも「動かないのび太ドラえもんが自分の全エネルギーを与え、自身の命と引き換えに助けた。その後、のび太が停止したドラえもんを抱きしめ、泣きながら『ドラえもーん』と叫ぶと、垂れた涙がドラえもんに当たった瞬間にドラえもんが復活し、オープニングテーマが流れスタッフロールが出てきてフィナーレ」というハッピーエンドになるものもある。ちなみにこのエピソードは1991年にアニメ化された『丸出だめ夫』の最終回ほぼそのままの話である。

ドラえもんの発明者はのび太説
「ある日突然ドラえもんが動かなくなってしまった。未来の世界からドラミを呼んで原因を調べたところ、バッテリー切れが原因だと分かった。しかし、旧式の猫型ロボット(この場合はドラえもん)のバックアップ用記憶メモリーは耳に内蔵されているが、ドラえもんは既に耳を失っていたので、バッテリーを交換してしまえば、のび太とすごした日々を完全に忘却(リセット、すなわち『消去』)してしまう事が分かった。バックアップを取ろうにも方法が分からず、開発者を呼ぼうとするも設計開発者の情報は訳あって超重要機密事項となっていた。のび太は迷いの末、とりあえずドラえもんを押入れにしまい込み、皆には『ドラえもんは未来へ帰った』と説明したが、ドラえもんのいない生活に耐えられず、猛勉強をしてトップクラスのロボット工学者に成長する。工学者になってから、しずかちゃんと結婚し、しずかちゃんの目の前で、修理したドラえもんのスイッチを入れ、ドラえもんがいつものように『のび太君、宿題終わったのかい?』と言い復活する。つまりドラえもんの製作者はのび太であった」という話である。
この話は、あるドラえもんのファンページの作者が、あくまで「自作の最終回である」と言明しウェブサイト上に公開していたものがチェーンメール化したものである。ちなみに、後の脚色で「のび太は15歳で海外に留学した(飛び級で大学に入ったとする事もある)」、「修理には妻となったしずかちゃんが立ち会った」などが付け足されている場合もある。このファンページの作者は当時「チェーンメールはまことしやかに流布され、原作に対する権利の侵害、熱心なファンに対する冒涜であり、このような騒ぎになったのは私の責任」だとし、ファンページを閉鎖したが、その後もチェーンメールは真実の確認がなされぬまま流され続けた。2007年現在も未解決の問題である田嶋安恵による同人誌が作られた際にはファンページの作者とは連絡が取れなかったことが想像できる(ただし、作者が現在どういった立場にあるかについては、2007年1月の中日新聞特集記事上で明らかにされているし、またそれ以前にもインターネット検索で容易に知ることができる)。さもなければファンページの作者が最も憂慮した結果にはならなかったはずである。
鈴木蘭々などのドラえもんファンのタレントが、深夜番組などで「最終回は~(のび太発明者説)なんだって」等と語った事から広範囲に流布し、一部ではこれを真の最終回だと誤解した人もいたという。また、この話に対する反論として、「原作に出る高校生のび太は馬鹿なままだ」とか「大学生のび太がタイムマシンでやってきた時、ドラえもんを見て何のリアクションも見せないのはおかしい」「ドラえもんのエネルギーは食べたものを使う原子力エネルギーだからバッテリー切れをするのはありえない(原子炉のトラブルで22世紀に飛んで帰る話がある)」「ドラえもんは1年に1回は22世紀へ行ってバッテリー交換をしていると漫画で紹介されたから、バッテリー切れなんてあり得ない」「そもそも、耳は無くても生活に支障は無いと医師が公言している」などが挙げられる。また、「出来る範囲で頑張る」という作品の中で示されるのび太の成長が、「一生懸命頑張って立派になる」というように変わってしまっており、『ドラえもん』のテーマを完全に取り違えているとの批判もある。
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