category: ドラえもん マンガ
DATE : 2007/04/08 (Sun)
DATE : 2007/04/08 (Sun)
「ドラえもん」と「いじめ」
ドラえもんはいじめを助長するものではないかと言う考えが社会で全く無いという事ではない。これはいじめっ子であるジャイアン・スネ夫がのび太のみを集中的にいじめている描写が多いと思われているためである。また先生も全くいじめの処置をせず、その他大勢の生徒が助けもしない様にも見える。
主な例としては、
学校には弱いものがいる(のび太)→弱いものを守るものがいない(ドラえもんは架空のキャラクター)→身の周りの生徒は守らない→先生は無視する→いじめてもよい」と子供が思い込み、いじめに走ってしまう?
といったものである。 またインターネット上には、本作のキャラクターやストーリーをネタにしたコラージュや二次創作物などがあり、それを見た子供らに悪影響をもたらすことがあるのではないか、という指摘もあるという。
しかし、レギュラー作品ではのび太がドラえもんに頼らずジャイアンに一人立ち向かう事もあれば、自分より学力も体力も劣る転校生の少年をなじるというエピソードも存在する。のび太は困っているジャイアンに対しては常に対等の立場である。ここにある「自分より学力も体力も劣る転校生の少年をなじる」ことを除き、のび太は勇気を見せるときもある。 またジャイアンは「いじめっ子」ではなく『ガキ大将』のステレオタイプであり、ガキ大将がいないとされる現代社会においては殆どありえないキャラクターといえる。確かに普段は威張り、のび太達を苛める表現が目立つが、時には他の町からやって来た乱暴な少年からのび太達をたった一人で守ったこともある。そして母親には頭が上がらず、のび太に悩みの相談を持ちかけたり、プライベートでは人形遊びをしたり、自作の歌は詩が意外に哀愁がこもった内容だったりと、しばしばナイーブな一面を垣間見せる。 スネ夫はジャイアンに加担することが多いが、裕福な家庭というだけで一目置かれているに過ぎない。立場としてはのび太よりもほんの少し優位なだけで、スネ夫自身がジャイアンにやられそうになる事も多く、これがきっかけでのび太に対しあっさり折れてしまう事もある。 そして大長編シリーズでは別項にも書かれてある通り、ジャイアンやスネ夫がのび太よりも弱みを見せてしまう描写が多くなる傾向にある。また、アニメ版のジャイアンは、かつてよりもいじめ描写が影を潜めている。
この様に原作を正して読めば、いじめの描写は毎回ある訳ではない。だが知名度の高い作品だけに、表面的なイメージのみで作品の本質から逸脱した発言をする者がマスコミ・芸能人・文化人などを中心に増えている。『のび太・ジャイアン症候群』といった言葉も、本作に対する誤解を生み出す氷山の一角に過ぎない。これに従い、本作は必ずしもいじめを助長させるようには出来ていない。 そして『ドラえもん』の主な読者層は小学生であり、一般的にいじめ行為が増える中学生以上の読者は減る傾向にあるが、以前からドラえもんを見ていれば、影響が出る可能性も十分にある。しかし、本作よりも高年齢の読者が多いと思われる、週刊少年・青年漫画誌の暴力の描写は本作以上に多いのである。
ドラえもんはいじめを助長するものではないかと言う考えが社会で全く無いという事ではない。これはいじめっ子であるジャイアン・スネ夫がのび太のみを集中的にいじめている描写が多いと思われているためである。また先生も全くいじめの処置をせず、その他大勢の生徒が助けもしない様にも見える。
主な例としては、
学校には弱いものがいる(のび太)→弱いものを守るものがいない(ドラえもんは架空のキャラクター)→身の周りの生徒は守らない→先生は無視する→いじめてもよい」と子供が思い込み、いじめに走ってしまう?
といったものである。 またインターネット上には、本作のキャラクターやストーリーをネタにしたコラージュや二次創作物などがあり、それを見た子供らに悪影響をもたらすことがあるのではないか、という指摘もあるという。
しかし、レギュラー作品ではのび太がドラえもんに頼らずジャイアンに一人立ち向かう事もあれば、自分より学力も体力も劣る転校生の少年をなじるというエピソードも存在する。のび太は困っているジャイアンに対しては常に対等の立場である。ここにある「自分より学力も体力も劣る転校生の少年をなじる」ことを除き、のび太は勇気を見せるときもある。 またジャイアンは「いじめっ子」ではなく『ガキ大将』のステレオタイプであり、ガキ大将がいないとされる現代社会においては殆どありえないキャラクターといえる。確かに普段は威張り、のび太達を苛める表現が目立つが、時には他の町からやって来た乱暴な少年からのび太達をたった一人で守ったこともある。そして母親には頭が上がらず、のび太に悩みの相談を持ちかけたり、プライベートでは人形遊びをしたり、自作の歌は詩が意外に哀愁がこもった内容だったりと、しばしばナイーブな一面を垣間見せる。 スネ夫はジャイアンに加担することが多いが、裕福な家庭というだけで一目置かれているに過ぎない。立場としてはのび太よりもほんの少し優位なだけで、スネ夫自身がジャイアンにやられそうになる事も多く、これがきっかけでのび太に対しあっさり折れてしまう事もある。 そして大長編シリーズでは別項にも書かれてある通り、ジャイアンやスネ夫がのび太よりも弱みを見せてしまう描写が多くなる傾向にある。また、アニメ版のジャイアンは、かつてよりもいじめ描写が影を潜めている。
この様に原作を正して読めば、いじめの描写は毎回ある訳ではない。だが知名度の高い作品だけに、表面的なイメージのみで作品の本質から逸脱した発言をする者がマスコミ・芸能人・文化人などを中心に増えている。『のび太・ジャイアン症候群』といった言葉も、本作に対する誤解を生み出す氷山の一角に過ぎない。これに従い、本作は必ずしもいじめを助長させるようには出来ていない。 そして『ドラえもん』の主な読者層は小学生であり、一般的にいじめ行為が増える中学生以上の読者は減る傾向にあるが、以前からドラえもんを見ていれば、影響が出る可能性も十分にある。しかし、本作よりも高年齢の読者が多いと思われる、週刊少年・青年漫画誌の暴力の描写は本作以上に多いのである。
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